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TALK ROOM #02

今、聞きたいこと。 環境に良いこと、何ができる? (後編)

〜YARN HOME TALK ROOM Vol.01〜後編

どんなに小さなことでもよいから、自然環境に良いこと、地球にやさしいことを始めてみる。前編では、そんな考えをみなさんと共有しました。とはいえ、具体的にはどんな行動のことを指すのだろう?と疑問を抱く方も少なくないと思います。そこで、あさえさん、さちさんに、日々の暮らしへの取り入れ方のヒントをお聞きしたいと思います。

 

● メンバー ●

PRディレクター

寒河江 麻恵さん(以下、あさえさん)

Roll House for LIFE代表

見城 佐知子さん(以下、さちさん)

どうやってゴミを減らす?

―YARN HOME:

私たちがいま考えなくてはならないことのひとつに、気候変動があると思います。地球温暖化を防ぐために、YARN HOMEでは生産の過程でも、包装においても、できる限り「ゴミを減らすこと」を意識しています。みなさんは、暮らしのなかでどんな風にゴミを減らす工夫をしていますか?

 

―さちさん:

ゴミを減らすことは、大切な心がけですよね。私は生ゴミを減らすためにコンポストというものを取り入れています。コンポストとは、微生物が生ゴミを分解して堆肥にするというリサイクル方法です。まだ学んでいるところで模索していますが、最近はローカルフードサイクリングという会社のもので、専用バッグに生ゴミを分解する基材を入れて堆肥にするやり方を試しています。

 

 

ローカルフードサイクリングのコンポスト

 

―あさえさん:

私もコンポスト、使っていますよ。バケツのようなもので、家のなかでも使えるんですよ。できた土は観葉植物に入れてみたりして、気持ちの良い取り組みです。

 

 

 

YARN HOME:生ゴミは新聞紙を袋型にしたものに入れて、なるべく乾燥させて、燃えやすくなるようにして捨てています。

 

 

―YARN HOME:

生活をしていると出てしまう、プラスチックゴミについてはいかがでしょう?

 

―さちさん:

ペットボトルは買わなくなりましたね。普段から水筒を持参しています。スーパーの小分け袋や、過剰包装も断っています。

 

―あさえさん:

できるかぎりペットボトルやレジ袋を買わないことのほかに、カフェやコンビニで、コーヒーの蓋をもらわないことにしました。いらないじゃん!って気がついて。

 

―さちさん:

それはいいね。おしぼり、フォーク、スプーン、お箸も断ります。食品やお菓子などは、タッパーを持参して購入することもあります。でも、衝動的に買いたい日もあります。「ああ、今日は何も持っていない!」って日。そういうときは袋に入れてもらっています。ラップの使用を減らすためには、蜜蝋ラップや保存容器を使っています。ラップをゼロにすることはできないけれど、工夫次第で減らせるなとは思います。

 

 

―YARN HOME:

おむつやナプキンも、ゴミの排出という観点で布への代替がアイデアとしてありますが、どう考えますか?

 

―さちさん:

布ナプキンいいですよね。生理に対する向き合い方が変わると思います。ただ、布ナプキンを選択できるかどうかは、ライフワークに寄るところが大きいですね。20歳の息子が赤ちゃんのころは布おむつを使っていました。そのときも毎回洗うたびに息子と向き合えていたなぁと思うので、ゴミを減らすという点だけでなく、おすすめです。

 

YARN HOME:牛乳パック・プラスティック・食品トレイは洗って乾燥させて、最寄りのスーパーの回収ボックスに持っていきリサイクルに回しています。これだけで家庭ゴミの量がぐっと減ります。普段行くスーパーのウェブサイトでCSRの取組みや仕組みを確認するのもおすすめです。

 

洗剤とスポンジについて

―YARN HOME:

人にも、環境にもやさしい洗剤を使いたいと思っても選択肢が多く、どれを選ぶべきか悩んでしまいます。おすすめはありますか?

 

―さちさん:

重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウムの基本の3点セットは欠かせません。お風呂用、トイレ用などと分けて用意する必要はなくて、この3点をあらゆる場所で使い分けています。

 

さちさん:洗剤3点セット

 

―あさえさん:

私は最近、ホタテパウダーというものを使いはじめました。放射線試験をクリアした貝殻のみを使用した粉末の洗剤で、洗浄・除菌・消臭効果があり、衣類の洗濯でも、洗い物でも使えます。まだ使ったことはないのですが、米糠の洗剤もよいみたいですよ。

 

―さちさん:

米糠のクレンジング、使ったことありますよ!米糠に含まれている微生物が、排水口まできれいにしてくれるんですよね。

 

―あさえさん:

商品自体がよくて、使い続けることで地球がよくなっていく、というコンセプトに共感しています。

 

―さちさん:

以前、主宰しているRoll House for LIFEでナチュラルクリーニング講座を講師を招いて開催したのです。その時に科学的な見方から教えてもらって、なるほどとなりました。それからはなるべく基本3点セットでやってます。

 

―YARN HOME:

プラスチックでつくられたスポンジを使うのが常だと思うのですが、マイクロプラスチック排出の問題がありますよね。プラスチックのスポンジ以外で、なにか使っているものはありますか?

 

―さちさん:

これまでは木で編まれたものを使っていたのですが、今は和綿のものを使っています。とても気に入っています。あとは、亀の子たわしを野菜と鍋、それぞれで用意しています。

 

亀の子たわし

さちさん:シンプルなキッチン

 

―あさえさん:

亀の子たわし、私も愛用しています。ただ私は野菜も鍋も同じもので洗っていますけどね(笑)。おすすめは鉄鍋です。洗剤がいらないんですよね。水でざっと洗って、火にかけて水気を飛ばす瞬間が気持ち良いですし、ずっと使いたいと思えるものと出会えたことが何よりうれしいです。

 

あさえさん:愛用の鉄鍋は育てていく楽しみがある

 

あさえさん:最近使いはじめた粉末洗剤のホタテパウダー

 

―さちさん:

たわしは形の違いが楽しくて。並べていてワクワクするとか、そういうのが大事だなぁと思います。難しく捉えるのではなく、やっぱり楽しむことが大切ですよね。

 

―あさえさん:

そういう意味では、本当にほしいものかどうか吟味することが大切ですよね。何でも考えなしに買うのではなく、本当にほしいものであれば、高い安いといった値段も気になりません。

 

―YARN HOME:

本当にそうですね。心からときめくものを選んで使う。そして、それが地球にやさしいものであれば、なおうれしいですね。

 

YARN HOME:キッチンの一角。洗剤は二種類。固形石鹸と希釈した液体洗剤。洗浄はいろんなタイプを試しましたが、今はmr.ECOのセルローススポンジを使用しています。

 

 

フェアトレードについて

―YARN HOME:

製品を生産する身として、フェアトレードについても考えなくてはと思います。おふたりは、フェアトレードについてどう考えますか?

※フェアトレード・・・公平・公正な貿易の意。開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善、自立をめざす貿易のしくみのこと。

 

―あさえさん:

とても安い商品を見つけたときに、「どうしてこんなに安い価格で買えるんだろう?」と疑問を持つようにしています。「理由はなんでだろう。どこで、だれの手で作られたものだろう」と。知ろうと思うことが大切です。

 

―さちさん:

特に洋服は、ブランドや会社のそれぞれの裏側まで詳しく追いかけるのは難しいように感じています。けれど、HPなどをチェックすると理念が載っていたり…。そんなところからフェアトレードに関してどんな考えを持っているのか知ろうとしています。

 

―あさえさん:

日本は、たとえば児童労働などの実態がないので、体感しにくいんですよね。「子どもの同じクラスの子が児童労働させられているんだけど…」なんて話が出たら、全然違うだろうなぁと思います。

 

―YARN HOME:

自分事になりにくい環境下で、どのように意識を育んでいったらよいのでしょうか?

 

―あさえさん:

私は子どもの存在が大きいです。子どもたちに地球を残したい。自分ひとりのころは、地球に対して深くは考えていませんでした。でも今は、子どもと、プラスチックゴミのこと、電気の消し忘れのこと、暖房のこと、なんでも話します。「このままだと地球はこんな風に変化しちゃうんだよ」って。

 

―さちさん:

うちの10歳の子が、エシカルクラブを作りたいんだって。きっといろいろと得た知識をどこかで発信したいんだと思う。素直ですよね。だけど、いまだにペットボトルを買っていたり、ほしいものは矛盾していて、そこも子どもらしくてよいと思っています(笑)。そして今、SDGs委員会に入ってます(笑)。

 

―あさえさん:

エコ、エシカルへの興味関心って、ビーガンだったり、アニマルライツの気持ちだったり人それぞれなんです。わたしは子どもの未来。ひとつに絞る必要はなくて、結局は「地球にやさしいこと」としてすべてつながっていると思います。

 

―さちさん:

そう。いろんな取り組みが、地球の循環に大きくつながっているんだよね。

 

近所の川のゴミ拾いをするさちさんの娘さん

 

かしこい情報の取り方。

―YARN HOME:

必要な情報や知識は、どのように手に入れたらよいのでしょう。よい方法はありますか?

 

―あさえさん:

まずは大きなキーワードをインターネットで検索するようにしています。そのあと、自分なりに何を選択したいのか、自分にあった情報へと最適化していきます。ひとつの情報ソースでは考えが偏ってしまうので、いくつかの記事や情報を見るように心がけています。

 

―さちさん:

私は知り合いの方が発信している記事や投稿を見ています。350 Japanさん、フェイスブックグループのACT SDGs国際環境NGOグリーンピースさんなどをよくチェックしています。

 

―あさえさん:

私も、コミュニティから情報収集しているという側面もあります。めぐりわというコミュニティサイトを運営するメンバーとしても関わっていて、ここから情報収集をしたり、みんなで学びあっています。

 

―YARN HOME:

おふたりは情報を発信する立場にもいらっしゃると思います。エコやエシカルといった情報は難しく見えたり、敷居が高かったり、はたまた価値観を押しつけられているように感じたり。情報発信の方法がむずかしいと感じていませんか。

 

―さちさん:

むずかしいと感じます。こちら側のスタンスがとても重要です。「この知識は常識」とか、「これは知っていて当たり前」とか、そういうスタンスには絶対に立たないぞ、と決めています。そうなってしまうと、こわくなってしまいますよね (笑)

 

―あさえさん:

わかります。たとえ初歩的な質問でも、お互いに教え合う、学び合う、そんなゆるやかな関係を築きたいですよね。

 

―YARN HOME:

環境や自然を守る活動をされている方々は、きっと使命感や責任感が根底にあるのだと思います。でも、「正論すぎて伝わらない」ということがよくあるなとも感じます。

 

―さちさん:

「これをやったら社会がよくなる」という表現は、相手にプレッシャーを与えてしまう。みんなに知ってもらいたい、シェアしたいという希望はもちろんありますが、「社会のために」という看板は掲げないようにしています。

 

―YARN HOME:

利他の精神では共感が得にくいんでしょうね。だから「環境に良いことを暮らしに取り入れると楽しいし、暮らしがシンプルになる。クオリティ・オブ・ライフが上がる。」といった、その人自身が得られるメリットを伝えることが大切なんですね。何より「楽しむこと」が大事だと教わりました。あさえさん、さちさん、どうもありがとうございました!また、ぜひ情報交換させてください。

 

YARN HOME:インターネットの情報だけでなく、書籍などからも取り入れています。

 

最後に。

今回のTALK ROOMでお二人と一緒にお話をさせて欲しいと思ったきっかけですが、私がプライベートでお付き合いさせていただくなかで、自然を慈しみ、多様性を重んじた考え方に敬意を持っており、トピックスを立てた会話の機会を設けたいと思ったからです。「環境問題について誰かと話したいけど話せない」「みんなはどんな風に考えて行動しているのだろう?」そんなことを伺いました。不安に思うことや、なかなか答えを見つけづらい問題も多いですが、小さなアクションでも行動に移すことはとても大切だと思いました。自分だけの力は小さなものでも個の力が集まると大きくなる。小さな頃好きだった、レオ・レオニの『スイミー』の絵本を思い出しました。長くなりましたが、前編・後編と読んでいただき、ありがとうございます!

 

 

 

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