TRIP #05
YARN HOME
デザイナー 荒川祐美
29.May.2023
ブランドを立ち上げた当初から人気のUKIHAのシリーズより、はじめての新色「Maple」の発売をたずさえて全国のShopを訪ねる旅「YARN HOME TOUR 2023」を開催しております。旅先、第2弾は北海道・東川の北の住まい設計社さん。4月29日(土)〜5月21日(日)の三週間にわたり展示していただきました。
4月の終わりかけ、北海道は冬から春に季節が移り変わるころで、森に囲まれた北の住まい設計社さんのお庭には、木々の新芽やつくしがひょっこりと顔を出していて、本格的な春の訪れを待ち侘びている草花たちの瑞々しい姿に癒されました。
エントランスを入ると、食器や調理器具、文具など、家に飾る姿を思い浮かべるのが楽しい雑貨たちがずらりと並んでいます。使い心地が良いことはもちろん、飽きがこず生活に馴染みやすいシンプルなデザインは、親から子、子から孫までが受け継いでいきたくなる暮らしの知恵で溢れていました。歩を進めては立ち止まって手に取る品々に胸が高鳴りました。
廊下を渡った三角屋根のお部屋で、ベッドルームやキッチンをイメージしたYARN HOMEのPOP UPスペースを設えていただいていました。新色Mapleの発売に因み、イタヤカエデの木材を使用した家具たちを一緒に飾ってくださり、とても嬉しかったです。
お二階は北海道産の無垢材を使用した北の住まい設計社さんの家具たちのショールームになっており、テーブルやキャビネットにソファたちを目の前に、こんな風に揃えてみたい・・・と夢が膨らみました。
特別に廃校になった小学校を活用した工房の中を見学させていただいたのですが、約95年前に建てられたという小学校の趣と、手をかけて丁寧に作られている家具たちがとても相性良く馴染んでいました。アマニ油と木材の匂いが混ざった工房内。化学物質を使用しない塗料や仕上げ剤は、作る人も使う人にも優しくて安心なのですが、乾きにくいのでさまざまな工程に時間がかかる。しかしその手間を惜しまず、人にも環境にも良い方法を選ばれています。
祖父母が製材所を営んでいたので、遊びに行くと製材された木や丸太がそこかしこにありました。そのときの光景に重なりノスタルジックな気持ちが訪れながらお話を伺う学び多き時間を経て、ますますこちらのファンになっていきました。オーナー夫妻の立ち上げ当初から変わらない想いは今も北の住まい設計社さんのウェブサイトに綴られています。
ぜひ、ご覧になってみてください。
美味しくて2日連続でいただいた北の住まい設計社さんのランチ。旬産旬消のホタテとアスパラガスのパスタ、絶品でした。
北の住まい設計社 東川ショールーム
北海道上川郡東川町東7号北7線