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伝えたい染織『IYO』編

YARN HOMEのパイルタオルは、

言わずと知れた日本のタオルの産地、愛媛県今治市で織っています。

 

なぜ、今治がタオルの生産に適しているのか?

タオル作りには欠かせない、「水」が大きく関係しています。

 

高縄山系を源流とする蒼社川は日本三大軟水の一つです。

硬度の低い水は不純物が少なく、糸に柔らかさを与えてくれます。

どこの産地に行っても「水」はものづくりには欠かせない要素で、

それはみずみずしい新鮮な野菜やお酒も同じです。

 

 

また「オゾン漂白」という環境と糸に優しい精錬漂白を行うことにより、

素材を傷つけることなくソフトな風合いに仕上げることができます。

常温で処理をしているため、糸が痩せず、使い続けてもふっくらとした

柔らかさを保ち続けてくれます。

 

この「IYO」パイルタオルでなによりもこだわったのは、

触った時の風合いだけでなく、

使い続けたときの風合いにも気を配りました。

 

織物の糸には「撚り」がかかっています。

パイルタオルは特に一本一本の撚りを直に感じます。

タオルの良し悪しを決めるのがこの「撚糸」の行程です。

 

「IYO」は、柔らかすぎす、硬すぎず、

濡れた肌が触れた時にキュッと水を吸ってくれる

しっかりした風合いをお願いしました。

(世の中に無撚糸の甘い柔らかなものが溢れているのも承知で…)

 

綿の繊維は収穫毎に微妙に質が異なり、

品種や産地が同じでも、その都度仕上がりに差が生じます。

繊維の質を見極めて、撚りをかける回数を調整する裁量は、

機会では成せない人の経験によるものです。

 

撚りが少ないと毛落ちの原因になり、

かけすぎると硬くなって肌に負担がかかります。

この絶妙な風合いを作り出してもらいました。

 

②に続きます。