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OUR STORY

Nihon-Sanmo Dyeing

Nihon-Sanmo Dyeing

FUSHIMI,KYOTO

においがつかないものがいいね。
長く使ってほしいから。

05

京都府・伏見市。80年に渡って“特殊な機能を有する繊維”を開発し続けている「株式会社日本蚕毛(さんもう)染色」という企業があります。そんな日本蚕毛の東京オフィスに在籍する豊田邦昭さん。豊田さんの元には、パリのビックメゾンから、アウトドアメーカー、一流ホテル、絨毯やクロスメーカー、スポーツ選手まで、世界中の人が集まります。世界が渇望する日本蚕毛の技術とは。豊田さんはどんな熱意に突き動かされ、ものづくりと向き合っているのか。お話していただきました。

においがつかないコットン。

 

枕やシャツ、靴下からする、ツンと鼻をつく酸っぱいにおい。あの正体は、人間の汗に含まれるアンモニア臭です。日本蚕毛が開発した天然繊維コットン『デュウ®︎ホワイト』は、そんなアンモニア臭を、速攻で消臭する機能を持っています。豊田さん、速攻消臭とは、一体どういうことでしょうか。「よく耳にする“消臭機能”とは違います。実は、一度ついたにおいは蓄積されてしまって、洗うまで取れません。つまり、においがついた瞬時に分解して消えないと困るわけですが、うちのコットンは、そもそもにおいがつかないのです」。

「においがつかない」という原理を視覚化した、2枚のタオルでの比較実験を見せてもらいました。用意したのは、デュウ®︎ホワイトで織られたタオルと一般的な消臭機能が謳われているタオル。アンモニアに反応するフェノールフタレイン液で赤く染まった高濃度のアンモニア水を、2枚のタオルに吹きかけます。
すると、デュウ®︎ホワイトで織られたタオルは噴射とほぼ同時に赤い水滴が消えていく。でも確かにタオルは湿っています。そして、まったくにおわない。不思議!マジックみたい。
かたや、一般的な消臭機能付きタオルは赤い水滴はそのまま、においもかなりキツい…。「これが、速攻消臭です。このスピードはうち以外では見られないですよ」。

ぼくらは黒子。

 

では、この速攻消臭の機能はどうやって作られているのでしょう。「綿を“改質”しているのです。日本蚕毛は、シルクとウールを染色する事業から始まった会社。長年、蓄積してきた染色技術を応用して、天然繊維にいろんな性格をもたせる“改質”という技術を開発しました。綿の状態で改質しますから、その機能は、糸が切れる最後の最後まで半永久的に続きますよ」。速攻消臭だけでなく、除電効果、抗菌、蓄熱、電磁波吸収、吸湿発熱と、その機能は多様に具現化されています。「うちは、黒子なんです。何を作りたい?どんな機能をもたせたい?って、お客さまと話し合うところから、ものづくりが始まります」。

YARN HOMEのFUSHIMIは、『デュウ®︎ホワイト』の糸で織られています。荒川は、豊田さんとの出会いを思い返します。「寝具メーカーを営む私の父と豊田さんは、古くからの友人であり、“匠のものづくりをするんだ”という情熱を共有してきた戦友なのです。そんな二人の姿を見て、豊田さんとものづくりをするためにここを訪れました」。

豊田さんはこう振り返る。「荒川さんからお話をもらったとき、においを消すものを作るのがゴールじゃないと思いました。いいものを長く使ってほしい。だったら、においがつかない方がいいよねと。コンセプトから携わらせてもらえるのは嬉しいよね」。日本蚕毛の名が表に出ることはありません。けれど、糸を紡ぐ前から始まる彼らの技術がなければ、この世に生まれていなかった製品が世界中にある。その事実が、日本蚕毛の特異性を際立たせます。

情熱を絶やさぬ匠と。

 

日本蚕毛の改質は、京都・伏見という土地でしか実現できないと伺いました。「改質のミソは、京都の地下水です。京都には、2000年以上蓄積された繊細な地下水があり、通常の水の硬度は、軟水で100ppm、硬水で300ppm程度ですが、京都の水は4ppm。天然繊維は生きているから、その良さを殺しちゃいけない。もし、京都以外の水を使ったら、繊維は具合を悪くするでしょうね。京野菜や地酒に見られるように、京都・伏見のこの水だからこそ産まれるものがあるんです」。生き物にとって水は生命の源ですが、天然繊維にとっても同じことが言えるのですね。

80年に渡って、高度な技術を継承してこられた秘訣はありますか?という問いに、豊田さんは笑みを浮かべます。「京都の人間って、匠の世界を極めたがるんですよ。生涯、研究を続けたいから、うちには定年制度なんてありません。70歳を超えた社員が、今も、新技術の開発に精を出していますよ」。ものづくりの情熱を絶やさず、常に進化を試みる匠といっしょにものづくりができることは、作り手として本当に心強いことです。

最後に、豊田さんはこう締めくくる。「生地は、経糸(タテ糸)と緯糸(ヨコ糸)が組み合わさってできている。そんな風に、すべての工程で真心を込めて作られたものが本物です」。ブランドといっしょに、消費者が喜ぶ本物をつくり続ける。これが、豊田さんの開発フィロソフィー。YARN HOMEが得意とするのは、暮らしにすっと溶け込み、安心感をもたらしてくれるような製品を生み出すこと。これからも、匠たちへの感謝を胸に、真心を込めて本物を生み出していきたいと思います。

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京都府・伏見市。80年に渡って“特殊な機能を有する繊維”を開発し続けている「株式会社日本蚕毛(さんもう)染色」という企業があります。そんな日本蚕毛の東京オフィスに在籍する豊田邦昭さん。豊田さんの元には、パリのビックメゾンから、アウトドアメーカー、一流ホテル、絨毯やクロスメーカー、スポーツ選手まで、世界中の人が集まります。世界が渇望する日本蚕毛の技術とは。豊田さんはどんな熱意に突き動かされ、ものづくりと向き合っているのか。お話していただきました。

 

 

においがつかないコットン。

 

枕やシャツ、靴下からする、ツンと鼻をつく酸っぱいにおい。あの正体は、人間の汗に含まれるアンモニア臭です。日本蚕毛が開発した天然繊維コットン『デュウ®︎ホワイト』は、そんなアンモニア臭を、速攻で消臭する機能を持っています。豊田さん、速攻消臭とは、一体どういうことでしょうか。「よく耳にする“消臭機能”とは違います。実は、一度ついたにおいは蓄積されてしまって、洗うまで取れません。つまり、においがついた瞬時に分解して消えないと困るわけですが、うちのコットンは、そもそもにおいがつかないのです」。

 

 

「においがつかない」という原理を視覚化した、2枚のタオルでの比較実験を見せてもらいました。用意したのは、デュウ®︎ホワイトで織られたタオルと一般的な消臭機能が謳われているタオル。アンモニアに反応するフェノールフタレイン液で赤く染まった高濃度のアンモニア水を、2枚のタオルに吹きかけます。
すると、デュウ®︎ホワイトで織られたタオルは噴射とほぼ同時に赤い水滴が消えていく。でも確かにタオルは湿っています。そして、まったくにおわない。不思議!マジックみたい。
かたや、一般的な消臭機能付きタオルは赤い水滴はそのまま、においもかなりキツい…。「これが、速攻消臭です。このスピードはうち以外では見られないですよ」。

 

 

ぼくらは黒子。

 

では、この速攻消臭の機能はどうやって作られているのでしょう。「綿を“改質”しているのです。日本蚕毛は、シルクとウールを染色する事業から始まった会社。長年、蓄積してきた染色技術を応用して、天然繊維にいろんな性格をもたせる“改質”という技術を開発しました。綿の状態で改質しますから、その機能は、糸が切れる最後の最後まで半永久的に続きますよ」。速攻消臭だけでなく、除電効果、抗菌、蓄熱、電磁波吸収、吸湿発熱と、その機能は多様に具現化されています。「うちは、黒子なんです。何を作りたい?どんな機能をもたせたい?って、お客さまと話し合うところから、ものづくりが始まります」。

 

 

YARN HOMEのFUSHIMIは、『デュウ®︎ホワイト』の糸で織られています。荒川は、豊田さんとの出会いを思い返します。「寝具メーカーを営む私の父と豊田さんは、古くからの友人であり、“匠のものづくりをするんだ”という情熱を共有してきた戦友なのです。そんな二人の姿を見て、豊田さんとものづくりをするためにここを訪れました」。

豊田さんはこう振り返る。「荒川さんからお話をもらったとき、においを消すものを作るのがゴールじゃないと思いました。いいものを長く使ってほしい。だったら、においがつかない方がいいよねと。コンセプトから携わらせてもらえるのは嬉しいよね」。日本蚕毛の名が表に出ることはありません。けれど、糸を紡ぐ前から始まる彼らの技術がなければ、この世に生まれていなかった製品が世界中にある。その事実が、日本蚕毛の特異性を際立たせます。

 

情熱を絶やさぬ匠と。

 

日本蚕毛の改質は、京都・伏見という土地でしか実現できないと伺いました。「改質のミソは、京都の地下水です。京都には、2000年以上蓄積された繊細な地下水があり、通常の水の硬度は、軟水で100ppm、硬水で300ppm程度ですが、京都の水は4ppm。天然繊維は生きているから、その良さを殺しちゃいけない。もし、京都以外の水を使ったら、繊維は具合を悪くするでしょうね。京野菜や地酒に見られるように、京都・伏見のこの水だからこそ産まれるものがあるんです」。生き物にとって水は生命の源ですが、天然繊維にとっても同じことが言えるのですね。

 

 

80年に渡って、高度な技術を継承してこられた秘訣はありますか?という問いに、豊田さんは笑みを浮かべます。「京都の人間って、匠の世界を極めたがるんですよ。生涯、研究を続けたいから、うちには定年制度なんてありません。70歳を超えた社員が、今も、新技術の開発に精を出していますよ」。ものづくりの情熱を絶やさず、常に進化を試みる匠といっしょにものづくりができることは、作り手として本当に心強いことです。

最後に、豊田さんはこう締めくくる。「生地は、経糸(タテ糸)と緯糸(ヨコ糸)が組み合わさってできている。そんな風に、すべての工程で真心を込めて作られたものが本物です」。ブランドといっしょに、消費者が喜ぶ本物をつくり続ける。これが、豊田さんの開発フィロソフィー。YARN HOMEが得意とするのは、暮らしにすっと溶け込み、安心感をもたらしてくれるような製品を生み出すこと。これからも、匠たちへの感謝を胸に、真心を込めて本物を生み出していきたいと思います。

 

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